31歳自営業妻の東京からドイツ駐在までの道

東京在住・自営業・31歳です。3月に第一子 (男)出産しました!

父の涙

電車に乗ったけど有楽町での安全点検で

しばらく停止中。

 

ついさっきまで母親と電話してました。

父が涙を流していたそうです。

 

治療が辛くて、どうにもやり切れない

気持ちを母親の前ではこれでもかというほど

吐き出したそうです。

 

でも、、

わたしはそれを聞いてホッとしました。

母親の前だけは…本当の自分を見せられる

のは、父にとって救いだと思うので…

母親は大変かもしれないけど、何も言わず

受け止めてるみたいです。

 

ちなみに次の日には体調が良く穏やか

だったそうです(;^_^A

 

 

その日によって体調も気持ち的にも波があるのだと

思います。

 

わたしの前では気丈に振る舞うので

それが返って父には負担にもなり

お見舞いに行くのも控えた方が…とも思いますが

やっぱりわたしは父に会いたいから

少ない時間だけでも…会いに行こうと思います。

 

母親いわく、来年の夏までは…

父は持たないだろう、と言います。

体力的にも、精神的にも…

 

わたしはわたしのワガママで、お腹の子に会わせたい。

きっと…この子も会いたいだろうから。

おじいちゃんとして、孫を抱いてもらいたい。

3月末に我が子は生まれてきます

 

でも、少しずつ…父の命について

いろいろと、心の準備が必要なときなのかも

しれません。

親の死に目に立ち会うなんて、近くにいたと

しても叶わないこともあります。

 

ましてや東京にいるわたし

新幹線で数時間

 

毎週祖母の病院に付き添っていた母親でさえ

祖母が倒れてそれっきり…最後の会話はその数日前

という感じでしたから。

 

父はあまり言葉に出さない人ですが

愛情をしっかり持ってくれていると思います。

今思えば子煩悩な父です。

 

わたしのことを1番に心配し、旦那さんと

結婚するとき1番喜んでくれたと思います。

 

旦那さんを初めて会わせたときの顔

忘れられません。

優しそうに笑う父。終始ニコニコ。

仕事で張り詰めていた表情はどこえやら。

あんな父の顔なかなかお目にかかれなかったので

本当にびっくりでした。

 

その頃にはすでに少しずつ、肺癌の兆しが

あったと思うと…なんともやるせない気持ち。

まだあのときは穏やかで幸せな日々でした。

 

父は旦那さんのことがとても大好きです。

旦那さんのこと尊敬してるんでしょうね。

いつも旦那さんのこと褒めてます。

 

普通は娘を嫁にやるときの父親って

もう少し自分を大きく見せたり?

とかするのかなーとか思ってますが

 

父は旦那さんの前では緊張するみたい(笑)

そうそう、2人にはいろんな共通点がありまして

その中にピンポイントで「柴犬が好き」

というのがあります(笑)

 

数年前から突然柴犬を飼いたいと言い出した父

それまではゴールデンレトリバーとか大型犬

がいいとか言ってたのに、なぜ柴犬????

 

同じく柴犬が大好きな旦那さん。

旦那さんと出会うことを父は予感してたのかなぁ

 

父が65歳で定年したら、わたしが父の退職日に

柴犬をプレゼントする、そんな未来を描いてました。

 

その時旦那さんも立ち会ってくれるって…

そんな楽しい話をしてたのに…。

 

いろんなことが心残りでもあるけど

わたしはお腹の赤ちゃん時ともに

旦那さんとともに、前を見て明るく

日々を送ります。